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亜貴だ、一番!たまちゃん祭り!! 太田雅友×畑亜貴 TALK♡SHOW に行ってきた

というわけで、早稲田大学の学園祭イベントである、太田雅友と畑亜貴のトークショーに行ってきました。
…ところが前夜に畑亜貴先生が高熱で倒れてしまいこのイベントへの参加を断念。結果として太田さんのワンマンショーとなったのでした。
この記事では、書ける範囲でイベントの模様を書いていこうと思います。


《畑亜貴と太田雅友の出会い》

二人の最初の出会いは、アニメ「ダ・カーポ」の楽曲とのこと。その場ではエンディングと言ってましたが、調べてみたら天枷美春(CV:神田朱未)のキャラクターイメージソング「素顔でFly to you」でした。「ダ・カーポ」楽曲では、rino、yozuca*、大久保薫の存在感が大きいので、これは私も初耳でした。
その後、milktubのBambooさんの地獄BBQに参加した時の話題などが語られました。

《太田雅友と音楽との出会い》

長渕剛に傾倒していた友人よりアコースティックギターを譲り受けたのがきっかけだそうです。その後、エレキギターを自分で購入し、さらにのめり込んでいったそうです。バンド活動もしていたそうですが、聖飢魔IIのようなイメージのメタルバンドで、超常現象を題材とした曲をやっていたらしいです。田村ゆかりの曲で例えるならメタウサ姫的な感じらしいです。

《作曲家としてデビューしたきっかけ》

名古屋でバンド活動を続けていたものの、売れる前にメンバーが就職したり実家に帰ったりとかで解散の危機に。その一方で、曲のクオリティについては業界関係者に褒められていたそうで、もしかしたら作曲専業になればプロになれるのかも、と思い、ミュージシャンではなく作家へ転向することにしたとのこと。
そうやってあちこちにデモテープを送っているうちに声がかかるようになったとか。

《楽曲制作に関して》

太田さんの場合は、権利を持っている会社から直接オファーがかかって…という場合が多いそうです。コンペにせっせと応募しているタイプの作家さんもいるかと思いますが、太田さんクラスになるとある程度オファーももらえるってことなんでしょうかね。自分がギタリストであるためか、太田さんの場合はレコーディングに立ち会ってその場で譜面を書き換えるなり演奏に指示を出したりすることもあるそうです。ただし、打ちこみについてはいじりようがないため、リズムトラックを複数パターン用意しておいて後は現場で切り貼り、とかすることもあるようで。アニソン特有の事情として、1分半のテレビサイズをフルバージョンに先立ち納品しなければならない場合も多く、納期は結構タイトな模様。

《プロデュースに対する考え方》

基本的に、太田さんは最も深くかかわっているである田村ゆかりであっても、音楽プロデュースの権限しか持っておらず、売り方をどうするとかどのような曲で売り出すのかというディレクションは全て三嶋さんの仕事とのこと。楽曲制作の時は、田村ゆかりや三森すずこのようなライブで歌う人の場合は、とにかく生で再現できることを優先させているそうです。個人の歌唱技術や音域等に合わせて、ブレスの位置やキーを調整し、本人が気持ちよく歌えるようにしているそうです。また、曲調についてもある程度一貫性を持たせるようにしているとか。また、自分の得意分野でない楽曲については得意な人に頼んでしまうとのこと(「You & Me」とか。)
逆にキャラソンであったり、ゆかり姫やゆかりお姉さんのような本人名義でない曲では、息継ぎがないような曲を作ったり、思い切りカオスではっちゃけた曲を作ることもあるとか。

《SCREEN mode》

太田雅友が結成したユニットについての話題でした。勇-YOU-をヴォーカルに迎えた経緯や、これに備えて自分のサインを業者に作ってもらったけどまだ練習できてない、とかのエピソードが語られました。

《太田雅友にとっての「アニソン」とは》

もともとメタルやパンクといったジャンルを背景にもつ太田さんだからか、「アニソン」に対して固有のイメージは持っていないとのことでした。
自身の楽曲制作でも、アニソンだから、キャラソンだから、声優だから、という区別は一切しておらず、個々の歌手や作品に対して最適な曲を常に作るように心がけているだけとのこと。
ただアニソンは、現在の音楽業界においては最も盛り上がっているシーンの一つであるため、これから新規参入が増えて競争が激化するのはほぼ間違いないとのこと。
それにより、複雑な曲が増えてきて、面白くなってくるのは間違いないのですが(ビッグバン)、その中で太田さんは収束(ビッグクランチ)していきたい、とおっしゃってました。口ずさみやすさ、覚えやすさを優先した楽曲作りをしていきたいそうです。

これについては私も頷けるところがありました。
最近、ネット上で中高生に支持されている曲を聴いてると、妙に凝っていて複雑な曲が多いような気がするのです。
そういう曲は音楽的に面白いし、私も好きなのですけど、歌いやすい曲や、リズムに乗りやすい曲のほうがやっぱりわかりやすくて楽しいですよね。
むしろ、複雑で音楽的に面白い曲は、オーソドックスな曲があってこそ際立つものなので、複雑だからいい、とか難しい曲だからすげー、みたいな風潮はちょっとアレだよなぁ、とも思ってたり、

《まとめ》

プロデュースする側、作曲をする側のお話はなかなか聞けないので、貴重な体験でした。
アニソンに対して妙な思い込みとか先入観を持っていないからこそ、あれほどの多種多様な曲が書けるのかな、と話を聞いていて思いました。
「アニソン」というのはジャンルではなくて、単なるカテゴリわけでしかないので、そもそも「アニソンはこうでなくてはいけない」という枠はないのですから、妙な先入観はかえって邪魔なんだろうな、と。

at 00:53, Long, 音楽

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